声よりも指差しなどのほうが伝わり易い。散歩嫌い?は危険信号(サイン)。

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犬と人との関係

ところが犬はハンドラーの指差しの意味を直ぐに感じ取り、食べ物が入ったコップを見事にみつける事ができます。

これには諸説あるものの、一説では先史時代の人類も猟の際に犬に向かう方向を伝えるために指差しを使っていたのだろうと言われています。

現に、犬の訓練においても、声による指示(声符)よりも指差しなどによる指示(指符)のほうが伝わり易いケースが多くあります。

このように先史時代から続くヒトと犬の関係をみるに、犬がヒトと共に歩くという行為は、犬にとってもヒトにとっても自然な事と言えるのではないでしょうか。

愛犬は散歩嫌い?それは危険信号

太古の昔から我々ヒトと犬は共に生きてきました。そんな犬にとって、現代はストレス時代といえるでしょう。

犬は進化する過程で吠える動作を獲得します。これにより番犬としてのアラームになりますし、獲物を見つけた時に吠えることで、ヒトに獲物の存在を知らせるのにも役立ちます。

なので犬はよく吠えますが、犬の先祖とされているオオカミは、ほとんど吠えないと言われます。

野生で生きるオオカミが、やたらと吠えていれば、敵や獲物に自分の居場所を教えているようなものです。

野生で生きる上では当然ながら不利になります。なので野生のイヌ科動物はあまり吠えないとされています。

さらに古代では自由に動き回ることもできたはずです。

ところが現代において、特に都市部に住む犬達は自由に走り回ることもできず、時には吠えて叱られる始末です。これではストレスが溜まっても仕方がありません。

そんなストレス時代に生きる犬が時よりみせるのが散歩嫌いです。

仔犬の頃に見せる散歩嫌いには理由があります。

仔犬は警戒心よりも好奇心のほうが強く働くようにプログラムされているため、時よりミスを犯します。

好奇心が勝って、穴に近づき過ぎて落ちてしまったりします。こうしたプログラムのお陰で仔犬は、穴には気をつけようと学習します。失敗をしながら学んでいくのです。

これはヒトも同じ仕組です。仮にこの頃に散歩を始めると警戒心よりも好奇心が勝るので、散歩を楽しむことができます。なので散歩嫌いにはなりにくくなります。

しかしワクチンが終わっていないこの頃に散歩に出す事は、病気になるリスクがあるので、この時期は家の中で過ごすことになります。

そして成長が進むに連れて、警戒心が強くなってきます。その頃にはワクチンも終わり、散歩ができるようになった仔犬は、散歩のため外に連行されます。

当然、警戒心が高まっているので、今まで見たこともない街の景色に敏感に反応するようになります。

車は音を立てて猛スピードで走っています。自転車も通ります。仔犬なのでヒトも沢山寄ってきます。なので怖がってしまうことはよくあることです。

この散歩デビューの時期に犬が散歩を嫌がるという理由で散歩を控えてしまったり、犬が散歩を嫌うのを良いことに、散歩をサボったりすると、犬の恐怖心が克服できず散歩嫌いが改善されなくなります。

また、保護犬などで成犬になっている場合でも散歩嫌いがあります。

パピーミルと言われる悪徳な業者による繁殖事業では、劣悪な環境で犬が飼育されています。一生をケージの中で過ごし外の世界など見たこともない犬がほとんどです。(パピーミルについては前著:「失敗しない犬の選び方」で詳しく説明しています)このような犬にも散歩嫌いは見られます。

散歩嫌いのままでいると犬が元来もっている欲求が満たされなくなり、ストレスが溜まり、欲求不満に陥ります。

犬の問題行動の原因の多くは、飼主との絆不足と欲求不満にあることは、多くの専門家が指摘しているとおりです。

したがって何らかの理由で愛犬が散歩を嫌がっても、諦めずに散歩に慣らしてあげることで、問題行動に発展するリスクを下げることができます。

なにより健康のためにも散歩に慣らせないといけません。

散歩に限らず、この慣らせるという行為を訓練用語で馴致といいます。馴致を日本語辞書で調べると以下のようにあります。


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引用文献・参考文献

著者 田中 雅織氏

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