しつけとして叱ることより褒めることを増やしましょう。

しつけとして叱る(怒る)こととほめることでの影響

愛犬が指示に従わなくても叱る必要はない。いちいち叱っていると、褒める回数より、叱る回数が上回ってしまい、結果として犬は「なにやら指示がでると、その後にワケも解らずに叱られる」と学習してしまいます。

こうなると、飼主が指示をしても無視するようになったり、指示が嫌なこと(叱られる)の前兆となり、怯えるようになります。なので、指示に従えなくても、決して叱らないでください。

大切なのは、飼主が指示を出して犬の行動を促し、褒める事で愛犬に多くの報酬を与えることにあります。

褒められ続けられる犬は、飼主に対しても、指示に対してもポジティブな印象をもつようになります。 飼主から発せられる指示をポジティブに受け入れられるようになると、愛犬は飼主に喜んでもらえるように振る舞います。

飼主は愛犬を褒める、犬は褒めて貰える事を期待する。こうした双方の信頼関係を構築すれば、絆はより強くなり、愛犬は飼主の発する指示に対してポジティブに、かつ敏感に反応するようになります。

こうした信頼関係の強化には、毎日の散歩というアクティビティが正にもってこいと言えるでしょう。

散歩と運動は意味が違う

散歩と運動を混同してはなりません。これは犬の習性を考えれば簡単に理解できます。

散歩と運動では欲求の種類が違います。犬の生理的な欲求の中で、散歩は探索や縄張り活動を指します。

一方の運動は、身体全身を動かして、筋肉の強化や維持を促す役目があります。 通常、犬が探索や縄張り活動を行なう際に激しく全身を動かすことはしません。なので散歩だけでは運動不足に陥ります。

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散歩の役割を犬の行動として分類すると、匂い嗅ぎ・マーキング・排泄・移動となります。1つずつ見ていきましょう。

匂い嗅ぎは、文字通り嗅覚を使ってあらゆる物の匂いを嗅ぐ行動です。

犬は自分の周りの環境を知るために匂いを嗅ぎます。 自分の住む環境(縄張り)の情報を匂いで察し、理解します。

犬を始めての場所に連れて行き、犬を自由にさせると辺りの匂いを嗅ぎます。 ひとしきり嗅ぎ終わると、落ち着きます。

我々ヒトが知らない環境に行くと、辺りを見回して危険な物がないかを探るのと同じです。 ヒトは主に視覚情報に頼って環境の観察をします。犬の嗅覚はヒトで言うところの視覚と同じくらい大切な器官であり、この嗅覚で環境を探ります。

飼主の中には、犬に外で匂いをあまり嗅がせないという人もいますが、これは犬の本能に逆らうことになり、虐待といっても過言ではありません。 仮に、あなたが「目を使うな」と親からしつけられたらどうでしょうか。意味がないばかりか、苦痛でしかないはずです。

犬は嗅覚を使うことで、周辺の犬の存在を確認し、その犬達が雄なのか雌なのか、大体の年齢、ホルモンなどの情報を感知します。 こうして辺り一体に、どんな犬が住んでいるのかを知ることができるのです。

匂い嗅ぎの次にマーキングがあります。マーキングは排泄も兼ねて行われます。排泄をして自分の匂いを残すことで縄張りを主張します。

他の犬の匂いを確認し、その場所に自分の匂いを残すことで自分の存在を他の犬に知らせることができます。「ここは俺の縄張りだい!」といった具合で他の犬が残した匂いの上に自分の匂いを上書きする行為です。マーキングには細かく別けて、排泄と、爪で地面を引っ掻く行為があります。

地面を引っ掻くことで爪と爪の間や肉球のあたりから出る匂いを残しています。一昔前は、この地面を引っ掻く行為は良くないとされて、やめさせるトレーナーもいましたが、いまではマーキングの一種という理解が広まり、抑制しないというのが一般的になってきました。

次は移動です。移動は犬の縄張り・探索欲求からくる行動です。したがって、匂い嗅ぎ・マーキングと共に大切な行動となります。


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引用文献・参考文献

著者 田中 雅織氏

 

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